2014年1月20日月曜日

舞台作りの流れ

作品がお客様の前に出るまでの流れを概観します。

作品・人員・場所等決定
→稽古・道具や衣裳や音楽準備
→舞台稽古
→上演
というのが大まかな流れです。


作品決定:上演の一年半前あたりが平均的。
小さなものなら四ヶ月前という短期間も可能ですが、ミュージカルの様に大きくなると二年や三年前なんてことも。

人員決定:演出意図に従って俳優とスタッフを決めます。
スケジュール調整が主ですが、内情はMONEY!(T.T)

場所決定:ひとくちに劇場と言っても千差万別。
劇場の演技空間acting areaに合わせ、稽古場も確保。
しかし内情はMONEY!

稽古開始前に:
舞台装置や衣裳デザインを決めます。
実験的な作品や、ワークショップで作り出す作品の場合には、稽古しながら考えていくやりかたも。
しかし内情はMONEY!

台本はカットや直しを整えて、稽古初日までに俳優が十分勉強できるよう、余裕をもって発送します。
そのときに稽古予定も一緒に渡してしまいます。
歌や踊りがあるなら、それらをできるだけ早くに準備しておき、演じ手は、読み稽古よりも早くにその稽古に入ります。

稽古rehearsal:
稽古初日に全参加人員が集い、顔合わせをします。
演出プランの発表と共に装置と衣裳も発表します。
そして通し読みをして、互いの現状を把握し、さて、そこから演出でどう変わるかはお楽しみ。
稽古期間は普通の台詞劇で約5~6週間。
場面ごとの稽古をしばらく続け、徐々に繋げて流れを作っていきます。
後半では衣裳合わせもあります。

初日の数日前に「小屋入り」と言って、劇場に移動します。
舞台に装置を建て込み、照明や音響機材をセット。

それからテクニカル・リハーサルTechnical Rehearsal
これは、照明や音響と俳優の動きとのバランスやタイミングを合わせていくものです。
衣裳やメイクもチェック。
真っ暗な瞬間があっても安全に動けるかとか、楽屋から着替えが間に合うか、なんてこともチェック。

そして最後にドレス・リハーサルDress Rehearsal
衣裳・メイクすべて着けて全く本番通りに上演してみるのです。

ドレス・リハーサルと言う言葉は英語圏の言い方で、わりと最近使われ始めた様です。
私は英語圏仕込なので普通に使っていますが、一般にはドイツ・ロシア圏の「ゲネラル・プロデュクシオンGeneral Production」通称「ゲネプロ」が使われています。

このとき、映画のプレビューの様に観客を入れる場合もあります。
イギリスの国立劇場ではドレス・リハーサルが一週間ほども設定されていて、学生や職安通いの人々や高齢者に格安で公開することも。
彼等の反応を見ながら最終的に笑いや盛り上がりを初日に向けて調整していくのです。
記者や批評家が来るのはもちろん初日。
うらやましいシステムです。
当然、初日の質は高くなければいけません。

こうしてお客様には高い対価を支払っていただく、ことになってしまうわけです。
だから、質を高く、質を高く、質を高く!

------2007年2月14日18:30記述 加筆訂正あり

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